メンズスキンケア市場が成長しているというのはよくメディアなどで取り上げられていますが、果たして実態はどうなのかをこの記事で取り上げます。
メンズスキンケア&コスメの市場の成長率、どういった企業が参入しているのか、今後の展望などをまとめています。

メンズスキンケア&コスメ市場について
まずはメンズスキンケアの市場の成長推移についてです。株式会社富士経済がメンズコスメティックス、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア・ヘアメイク、ボディケア、フレグランスなどの化粧品市場をカテゴリー別に調査しているデータがありますのでその内容を流用しながら説明します。
メンズスキンケア市場成長率について

上記のグラフから2018年には1,180億円だった売上が1,196億円で16億円のプラス。これは伸び率でいうと約1.4%だ。また、フェイスケアは244億から259億円の15億円ということなので、市場の伸びのほとんどがフェイスケアだという事がわかる。
細かな品目は読み解け無いがプレスリリースの中には
メンズコスメティックス市場はケア意識の高まりを背景に拡大しており、記録的猛暑となった2018年は顔拭きシートやにおいケアを訴求した商品が好調で、品目としてはフェイスケア、シャンプー・リンス、ボディケアが拡大した。
㈱富士経済(https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=19062&view_type=1)
という記載もあり、想定では主にフェイスシート類の伸びが良かったのではないかと推測できる。
化粧品市場全体と比較したときのメンズスキンケア

では、化粧品市場全体はどうなっているのか。これは2018年のデータだが化粧品市場は2015年以降、前年比3.0%を超える拡大が続いており、2018年は前年比4.0%増の2兆7,858億円が見込まれる。
化粧品市場全体は一見するとメンズスキンケア市場よりも倍以上の伸び率で成長しているようにも思えるが、これは近年伸び率の高い訪日外国人の爆買も含まれる。
とはいえ、比較すると実際メンズスキンケア市場はそこまで大きく拡大している印象は薄くなる。
メンズスキンケア市場以上に膨らむコンビニの棚
今回、メンズスキンケア市場の伸び率が良かった理由は、猛暑等の要因もあるが、コンビニの売り場拡大も大きいのではないかと考える。
というのも、1.4%しか成長していない市場の割にはコンビニの売り場はどんどんと拡大し、PB(プライベートブランド=コンビニがメーカーの製造ラインを使って作る自社製品)が多く並び1.4%以上広がっているように思えるからだ。
セブンイレブンでメンズビオレスマートも発売されていたが、その後ビオレよりセブンイレブン以外の販路で販売される商品として同様の商品が製品化された。
セブンイレブン店頭に先行して並んだのは、まずはメーカーのテストマーケティングであったのではないかとも推測できるのだが、逆説的に考えると男性はコンビニでスキンケア用品を買いやすいのかもしれない。
今後のメンズスキンケ・メンズコスメ市場の展望
これまではメンズスキンケ市場の伸びを数字とともにみてきたが、それらを踏まえながら今後のメンズスキンケア・メンズコスメ市場の展望を考察していきたいと思う。
結論から言うと、今後メンズスキンケア市場は緩やかに伸びていくと思われる。国内人口減少もあるが、それ以上に利用者が増えるというのが私の考えだ。
私がそう思う理由は大きく分けて、「真のSNS世代」が大人になる事と、ビジネスマンの間で美意識の高まりが始まっている事の2点つの理由によるものだ。
SNS世代の成長に伴う消費行動による変化
国内で月間アクティブユーザー数が3,000万人を超えたインスタグラムはユーザーの多くは20代〜40代なんですが、人口構成比率でいうと20代が50%で最多なんです。
10代の半分以上がインスタグラムをやっている計算になりますね。

さらに、データはありませんが中高生の男性のインスタグラムアカウンは顔出しをしており、かつアプリ等での加工をしている確立が高いです。(鍵垢も多いですが)
10代のうちから人に自分の顔をSNSでアップロードして「見られている」という感覚がある人は美意識が高まりスキンケアを常態的に行う可能性が高いでしょう。
また、韓国では若い男性の間ではファンデーションくらいは当たり前というくらい男性のスキンケア・コスメは一般化しています。
ビジネスマンの間での美意識の高まり
諸外国と比較すると、日本の男性のスキンケア実施率は低いと言われています。しかし、最近ではビジネスツールとしてのスキンケアや、美意識を高める事の重要性が書籍などで広まると一部のビジネスマンの間でスキンケアに対する意識が高まりました。
肌に投資しているビジネスマンの多くが仕事が成功しており、生活に満足していると答えた調査結果なども出ており「自分の容姿に投資すること」がビジネスでの成功につながると言われ始めております。
そういった時代の流れもあり、今まで化粧水すら使ってこなかった男性がスキンケアに力を入れていく可能性が大きくあります。
メンズスキンケア市場のプレイヤー
メンズスキンケアには様々なプレイヤーがいるが、私が市場を引っ張っていくと思ういくつかのプレイヤーを紹介します。
オルビス
オルビスはMr.(ミスター)シリーズト
を展開しておりメンズスキンケア市場に力を入れてきた。
レディースラインで高い評価があるブランドである事は間違いなく製品も多くのプロが使っており間違いないものだが、メンズでは馴染みのないブランド名だけにどのような戦略を実施するのか注目している。
資生堂
化粧品企業の中でも、高い知名度を誇る資生堂。今の所目立った広告などを打っていないので知らない人も多いと思うが、資生堂メンとして多くの商品ラインナップを有している。
スキンケアから始まり、ヘアケア(育毛トニック等)まで。多くの商品ラインナップを抱えている。商品の価格帯は5,000円以上のものも多くエントリーというよりかは本当に美意識の高い大人の男性をターゲットにしている事がわかる。
また、資生堂は「Uno(ウーノ)」ブランドを展開。Uno名義で多くのメンズスキンケア・コスメのラインナップを展開している。エイジングケアクリームやBBクリームなどは最近ではCMなども展開しておりさすがは広告の資生堂といったところだ。下記に商品を並べるが、見たことある人も多いのでは。
ウーノ バイタルクリームパーフェクション 90g オールインワン シトラスグリーンの香り(微香性)
フェイスカラークリエイター BBクリーム メンズ SPF30 PA+++ 30g
バルクオム
【バルクオム】
はメンズスキンケアのベーシックを作るという理念のもと立ち上がったメンズスキンケに特化したブランド。
製品ラインナップはスキンケア、ヘアケアなど。定期購入すると必要な期間で商品が届き、かつメールマガジンでスキンケアの基礎知識などを教えてくれるなど女性と異なり今までスキンケアに触れてこなかった男性でもスキンケアをしっかりと学び・実践できるような工夫がなされている。
いかがでしたでしょうか。メンズスキンケア・メンズコスメ市場の盛り上がりとともに各メーカーも本腰を入れてくる事でしょう。しかし、レディースと違い市場規模がそこまで大きくなりきっていない今の段階ではマスマーケティングではなく、SNSやWEB広告などをメインで各社は広告展開をしてきている印象です。
また、商品ラインナップが少ないうちはメンズもどの商品を選んで良いかわからないもの。このサイトではそういった方の為に一つでも多くの商品の紹介をしてければと思っております。
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